つよがり[スランプ中]

「姉さん」



葵?どうしたの?















「姉さん?よく、そんな事言えるね」


「っ!」









僕はずっと苦しんできたのに
















「俺はっ「ねぇ、葵?」」




するりと手を葵の手に絡ませた


















「この手を離したのは、誰?」


「っ!お、れは」








信じてたのに

葵だけは信じてたのに













「何があっても、葵だけは側に居てくれるんだと思ってた」


「姉さ「だけどっ!」」












同じ想いだと思ってた

だけど、それは僕の一方的な想いだった










「葵にとって、僕はどうでもいい存在だったんだね」



「違っ「違わないよ」」









葵、違わないんだよ


葵が違うと思ってるのは


きっと罪悪感からきてるんだよ













「あぁ、そうだ。この服、誰の?」

「それ、俺のーっ!!」



僕の問に応えたのは葵ではなく









「くろき、ゆう」



だった
< 12 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop