つよがり[スランプ中]
あの日、僕は、いや‘‘私’’は殺された
他の誰でもない
一番、信用していた
実の兄弟の
葵 夏芽さん 冬(フユ)さん
に、私は殺された。正確には見殺しにされた
「それじゃ、僕はこれで」
そろそろ帰らないと
あの人に怒られるからね
「待てよっ!」
パシッと腕を捕まれた
「はぁ、何?くろきゆう」
「お前さ・・・・・・・・」
「っ」
初めて見るくろきの真剣な顔を見て
つい、息を飲んだ
「俺達の名前しんねぇだろ?教えてやるよ」