鈍恋diary

「ホント航希のヤツ何言って怒らせたわけ?」

お互い謝ってたし、丸く収まったと思ってたのに…

思い出したらまたイラついたとかかな?

「史華〜、お風呂入っちゃいなさ〜い!」

「…わかった〜!」

階段下から声を掛けられ、あたしは仕方なく答える。

後でとか言っても、ブチブチ文句言われるだけだし…

ホントに掛かってくるかもわからない電話待つ必要もない。

「お風呂入って気分転換しよ…」

自分に言い聞かせて、あたしは浴室に向かった。

でも、やっぱり気になって…手早く上がった自分に呆れる。

しかも、携帯確認したら不在着信。

「タイミング悪すぎ…ホント合わないヤツ」

ってか、こういう場合どうしたらいい?

知ってる人なら掛け直すし、知らない人ならスルー…

だけど、今日のは知らない番号だけど多分貴史君ってわかってる。

何度も掛かってるわけでもなくて、1度だけ…

用があるならまた掛けてくると考えればいいのか、何度も掛けなかったのはこっちの都合配慮してくれたと思うべきなのか…

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