カノジョの心  カレシの想い

SIDE:正和さん

 腕時計をチラリの覗いて、ぽつりとつぶやく。

「12時過ぎちゃったな。
 もう、由美奈ちゃんは寝てるか・・・・・・」

 

 俺は急ぎ足で夜道を歩いている。

 手伝い先に代わりの助っ人が早目に来てくれたので、予定を繰り上げて帰る事が出来た。




 5日ぶりに由美奈ちゃんに会える。


 毎日、電話もメールもしたけど。


 やっぱり、この腕に抱きしめたい。


 顔が見たい。

 温もりを味わいたい。



 1日、1日と過ぎても、寂しさに慣れることはなく。

 かえって、由美奈ちゃんがいない事を実感する日々。



『仕事だから仕方がない』とは思っていても、やっぱり、寂しかった。





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