わたしのスーパーマン
ピンチはチャンスを呼ぶ



久しぶりの彼とのデートは楽しかった。



ちょっとこ洒落たレストランで軽く夕食を済ませ、その後久しぶりに彼の部屋に招かれた。




「ごめん、散らかってるけど、その辺の空いてるスペースに座って」


「うん」



わたしに声を掛け、彼は寝室へ。



わたしは久しぶりに訪れる彼の部屋をキョロキョロと見渡した。



特に変わった様子はない。



わたしと会わない間、女の子をこの部屋にいれた形跡はなさそうだ。



そんな事を考えながら、部屋のど真ん中にあるソファーに腰を下ろした。



って、わたし、何チェックしてんだろ?



彼の事を信じてない訳じゃあないのに。



無意識にそんな事を思ってしまった自分が物凄く嫌な人間に思えた。



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