親友が好きなあいつに好かれてる私 ~バレンタイン~
「あんたね、さっき波瑠をフッときながら今度は私に告白!?ふざけてんの?最低よ。あんはにはガッカリ。」



奏多は少し悲しそうな顔をした。



「そうだよな…俺って最低だよな…
悪い、さっきの告白なしにしてくれ。」



奏多はフッと笑い、立ち上がりおしりをほろった。




「えっ…」



「また明日学校でな。」



奏多は前を向きながら手をひらひらとさせ、教室から出ていった。



私は力が抜け、床に座りこんだ。



「嘘でしょ……」





親友の告白を聞いたあとに親友の好きな人に告白される。




奏多は悪くない。

最低なのは私だ。



波瑠の気持ちと奏多の気持ちにを踏みにじった。




私は奏多の告白に答える資格がない。



「私…どうしたらいいの…?」


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