親友が好きなあいつに好かれてる私 ~バレンタイン~
(昨日たくさん泣いたんだろうな…)




「そっか…」


目のことにあえて触れなかった。



私は奏多に告白されたことをますます言えなくなった。




でも秘密にしといてあとでバレて波瑠と仲悪くなるのもやだな。





うん、今言おう。




「波瑠、あのね…」



「ん?」



波瑠はこちらに顔を向け、首を傾げた。



緊張が高まり、鼓動が早まる。


「実は…」



キーンコーンカーンコーン



「あ、やばい!鐘鳴ってるじゃん!
ほら、急ごっ!」




「あ、うん。」




言うタイミング逃した…





まぁ後で言えばいいか。
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