もう人気者には恋をしない
「私……剣道部にしようかな」


「え、剣道部?」


 イマドキ女子の果奈にしては、また渋いところに行くなと思ったら……


「うん。実はね……好きな人が剣道部にいるんだ」

「へぇ、そうなんだ~」


 あ、果奈ったら照れてるー。顔が少し赤い。


「同じクラスでね、まだあんまり話したことはないんだけど……勇気を出して、モデルをお願いしてみようかな」


「うん、それいいよ!行ってみなよ!」


 なんか、私まで嬉しくなっちゃった。
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