もしも私がーcasket in cremtion。

――圭子視点。

 何だか、周りの音が小さく聞こえたり、大きく聞こえたりする。

「あれ?」

 視界がぼんやりする。

「……圭子ちゃん、それ、何杯飲んだの?」

 靭の声だ!
 それは解る!
 けど、顔がぼやけてよく見えない。

「知らん!」

 やけに堂々と答える私。
 どうしたんだろ? なんだか楽しいぞぅ!

「多分、五杯くらいじゃないですか?圭子ちゃんがいたテーブルに四つあるし、手に持ってるし。」

 今度は菊之ちゃんの声だ。
 私は目に付いた幟呉と永璃の所へ行く。
 あれ? 何か、足がもつれる? ま、いっか!
 幟呉と永璃のもとへつくと

「ちょっろお!幟呉!永璃!あんたらうるはいろよぉ!」と指をさした。

 すると

(あれえ?何だろう?周りが皆グニャグニャする~。変なのぉ~気色わる~!)

 そう思った瞬間!
 
  バタァン!
 
  ……

 そこで記憶はぷつりと途絶えた。



 
 
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