10年の片想い







パンパンパンッ!

「「「ようこそ!乱馬へ!!」」」




クラッカーの激しい音の後、ウミ・ソラ・キラが笑顔で拍手をしてくれた。




その部屋は、初めて見るほど、大きな部屋だった。

最初このお屋敷内に入った時通された部屋なんか、比べ物にならない。

沢山美味しそうな料理の乗った長方形の茶色いテーブルに、並べられた7つの椅子。

テレビに豪華なシャンデリア、お魚の優雅に泳ぐ大きな水槽など、現実離れした空間だった。




あたしと美愛は恐る恐る椅子に腰かけた。

あたしの目の前にはイチゴミルク、美愛の前にはココアが置かれていた。

最初あたしたちが頼んだ飲み物、覚えてくれていたんだ。





「改めて乱馬にようこそ、お姫ちゃん!」




キラが名前の通りキラキラした笑顔で話す。

あたしも自然に笑みがこぼれた。





「てか、改めて自己紹介するね!
ボクは相馬雲英。
お祖父様は三金高校の校長。
お父様は相馬組の組長。
お母様はダイヤモンドパークの社長だよ」

「オレは虹見羽美」

「オレは虹見奏楽」

「「虹見警視総監の息子。
よろしくー」」

「姫神宮花桜梨です。
トウヤに仕える執事、しています」

「九条院透哉。
九条院財閥の御曹司」

「久留米凛です。
元赤青神の総長していました!」

「田島美愛です。
元赤青神の副総長です」




こう考えるとあたしと美愛も含めて、皆個性が強いな。

色々な肩書持っているじゃない。







< 115 / 131 >

この作品をシェア

pagetop