一夜の過ち・・・からの恋


エレベータの前で上りが来るのを待ってると
そこに部長代理が沢山の荷物をもって現れた。


「あ…」


思わず 『あっ』と言う言葉を
言ってしまった。


「何?挨拶に『あっ…』
と言うのは無いけど?」


「あ…おはようございます?
うん?もうすぐお昼か
だからこんにちは?」


「なんでオレに問いかけるんだよ
面白いな」


部長代理は笑ってるけど
あたしは笑えない。


エレベータが到着し
あたしたちは乗り込んだ。


「顔に活気がないじゃないか!
新人なら新人らしくシャキッとしろ」


「疲れてますよ~
これで3回目ですよ~
『これ!社長に印鑑を押してもらって来い』
って…一回に纏めろよ!って感じ
あっ・・・」


口を押さえたが遅し。。。


ついつい 物真似をしながら
愚痴を言ってしまった。


「それって半田部長のまね?
よく特徴 掴んでるじゃん
まだ2日なのに」


「あ…あたしそう言うの得意ですから…
いや そうじゃなくて」


慌てるあたしに部長代理は
ただ笑って見てる。






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