【完】翼龍 ヨクリュウ ~あたしとクールで腹黒な総長と~


ほんと、ばか。

なんて、心の中で悪態つく



「さて、スカートでバイクに乗るとどうなるでしょう?」


「はぁ?そりゃあ風でめくれんじゃねえの

あ、もしかして気にしてんの?

だいじょーぶ。だーれも、見ないし見たくもないから。」


ひらひらと手をふってくる。


あーかーがーみー(怒っ)


なによ!



「それなら、そっちのズボンかして

スカートと交換しよ。

それこそ、紅髪・・・シュンシュンのやつのほうが誰も見たくないって」



やった。

詰まったけど

言い返しに成功。




「なんだー?そんなに俺の履いたやつはきてーのか。

イヤン。変態」



両手で身体を守るポーズ。
それをする、あんたの方が、変態だよ!




「もうふざけないで。

なんかないの?隠せるもの」



「っち。しゃーねーなー。

ほら。」

そういって、バイクの座席のところを開けて

体操服の長ズボンをだす。


「ありがとう」



そういって、受けとると




「だいぶ前に使って、投げてたやつだけどな」


え?


今、ピシッという効果音つきで

あたしは、固まった。



「んな、顔すんなよ。

まー、大丈夫だろ」



うーん

まあ、背に腹は変えられないよね。




あきらめて、トイレで履いてきて

バイクにまたがったのだった。





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