【完】翼龍 ヨクリュウ ~あたしとクールで腹黒な総長と~

気づく切ない思い



朝。


だりぃな。


学校サボっちまうか。




そんなこと事を考えながら、制服を着ていると


携帯が鳴った。




「もしもし」


『おう。起きてたか?』


直か。



「ああ。
休もうかと思ってたとこだよ」




『この前の件。

接触してきたそうだ。


お前とさなの写真を持ってたってさ。』




「わかった。

今日中にさなの教室でも覗いてみるわ。」



『わかった。任せる。

さなの事だが俺らと関わらないようにしとくか?

もう遅いかもしれんが』



「任せる」


『じゃあな。』



そういって電話がきれる。








この件に片が付いたら関わんねぇようにするか。


どうせ、さなもほかの奴らと一緒なんだしな。







放課後。




1年教室の廊下を歩く

目立ってんのは自覚してるが


見せもんじゃねぇっつの。




何とか、さなのクラスにつく。

廊下での苛立ちもあり威圧的にさなはいるかときく。




「い、いません

えっと、一人で先にさっさと帰りましたけど」



クラスメイトの一人がビクビク答える



ビクビクしなくていいから

とっとと答えろよ


そう思いつつ

なぜだか、焦って走り出した。





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