え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎
「よぉ、裕!お前、どうしたんだよ。遅刻とか珍しくね?」


学校に着いて早々、体育館裏の自動販売機の前で岡田に会った。


「…寝坊した。」


つくづく、下手な言い訳だったなぁ、と思う。


「まじかよ〜。ウケる。」

豪快に岡田は笑った。

意外と……いや、やっぱり、見た目通りこいつは騙され易いのかもしれない。


そんな失礼なことを心の中で考える。


ピッと、岡田はカルピスのボタンを押した。


ガラガラっとしたから出てきたカルピスのボトルのキャップを開けながら、そういえば、と切り出した。




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