え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎
3

タワレコデートside春華











「裕くん!」

裕くんの姿が人混みから現れたときにはブンブンと手を振った。


「ごめん、遅くなった。」


裕くんは少し息切れ気味に頭を下げる。

「全然待ってないからだいじょーぶ。中、入ろ?」


急いで来てくれたのかな。
そう思うと足取りがるんるんしてしまう。


「なんで、タワレコなの?」


「うーん、裕くんのアーティストの好み、もうちょっと知りたいと思って。朝のミスチルの話、おもしろかったし。」

「…そう」

口元を手でおおい、顔を背ける彼の耳は赤かった。


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