天使な君は儚すぎる夢を僕にくれた
モテキなんて、一回も来た試しがない。


こりゃ、本当に一生独身貴族気取って終わるかも、な。


そんな事を考えていた次の瞬間だった。


むにゅ。


空いた右手がいかにも何か柔らかいものに触れた感触。


「あっ」


声がする方を見ると、女性、いや、どちらかというと女の子といった方がいい。


「今、触りましたよね?」


上目遣いに僕を見る女の子がいた。
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