天使な君は儚すぎる夢を僕にくれた
「もう時間がないの」


しえるの声はもう消えかけていた。


「生まれ変わったら今度は、海君のそばにいたい」


「儚い夢なのかもしれないけど、私は生まれ変わったら、生まれ変われるんだとしたら海君にもう一度......会いたい」


「しえる......」


また、大きな鐘の音が聞こえた。


その瞬間、夢から覚めた。
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