依頼屋


背が高くなって声も少し低くなったけど彼だった


嬉しかった


泣いて、抱きつきそうになった


けれど彼は言ったのだ


“利用する”と


彼は変わってしまった


あんな事があったのだから当然だけど


つらかった


寂しかった


でも、それでも彼といたかった


結局、私は彼が好きなのだ


けれど、私に想いを伝える資格は無い


きっと彼も迷惑だ


私はあの日から人を殺す事しかやってこなかった


こんな人きっと誰も受け入れてくれないだろう…
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