ねぇ、どうして君は【Second】




「いっ…、一之瀬桜です!よろしくお願いします!」



結局、配属されてきたのは本当に俺の知っている一之瀬桜で。






山城さんが彼女を面倒を見る役を考えていたから、思わず立候補した。




最初は俺の事にも気付かなかった彼女も、山城さんの呼ぶ俺の名字で気付いたらしく、改めて自己紹介したら驚いた顔をしていた。





とにかく桜と2人きりになりたくて、会社案内をしたけど最初はどうも話をできなくて。



「桜」と呼べたのは最後の給湯室を案内した時。





あまりにも他人行儀な彼女の態度が、俺の胸を締め付けた。





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