ねぇ、どうして君は【Second】
「ねぇ、桜…」
「……」
「言ってよ。何が怖いの?お前は何を考えてるの?」
ーーーーーードン
「……ッ!」
そのまま、彼女を壁に追い詰めて逃げ道をなくした。
卑怯かもしれないけど、こうでもしないと桜はまた逃げるから。
「言って」
もう一度静かにそう言えば、桜はゆっくり口を開いた。
「またあなたを好きになったら、苦しい思いをしなくちゃならない…。もうあんな思いをするのは嫌」
「裏切られるのが怖い」彼女はそう言った。