ねぇ、どうして君は【Second】
「桜がそんな風に思ってるなんて知らなかった。昔のこと、本当に悪かったと思ってる」
「…それは、わかってる。別れたあの日、あなたは私を好きだって言ってくれた」
「だけど、」と彼女は続ける。
「もしまたあなたを好きになったとして、あの頃を繰り返さないとは限らない」
そう言って流した彼女の涙は、あの別れた日に似ていた。
「ねぇ、桜?」
俺は、もう君にできることがひとつしか思いつかないよ。
「もう一生、あんなことはしない。お前だけを愛してる」
不安になったら言葉でお前に言う。
昔みたいに嫉妬とかしちゃったら、それ以上に愛して、愛させる。
俺が、お前を一生幸せにする。