俺様王子は子猫がお好き
ほらね。今だって結菜を愛おしそうに見つめているし…
結菜はそれに気づかず無邪気に笑っている。
そんな2人を見て胸がきゅっと締め付けられた。
そう、私は諒吾のことが好き。
同じクラスだった1年前からずっと好き。
だからこそ、諒吾が結菜のことをどう思っているかぐらい、とっくに気がついていた。
それでも好きだった。
だけど2年にあがってすぐ、そんな私の気も知らない諒吾は結菜に告白した。