100通目のラブレター

次の日


♪ピンポーン

ガチャッ

「おはよ、海斗」

「はよ」



昨日はあの後、珍しくそれぞれの親が迎えに来たから、久しぶりにバラバラで帰っていた。

だから私は、
キャプテンになったことを報告しようとして右隣を歩く海斗を見た。



…ん?
何だろ、この違和感…

「海斗」

「ん〜?」

「背、伸びた…?」

「ん?…あぁ、まぁそうだな。成長期だし、伸びてなかったら逆にショックだよ(笑)」

「そう、だね」



そういえば、心なしか声も少し低くなってる…。


「大人になっていってるんだね…」

「何か言ったか?」

「ううん。
あ、あのね!」

「何?」

「私昨日、キャプテン任されたの」

「プッ」

「え!?なんで笑ってるの、私なんかした!?」

「んや…。実はさ、俺も昨日キャプテンに選ばれたからさ。
『どこまで俺らって似てんだろ?』って、思って」


「そうだったんだ」

「おう。
お互い、いろんな人の上に立たないといけなくなったんだな」


「だね…私、やっていけるかな〜(苦笑)」


バシッ

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