100通目のラブレター



その日、海斗に渡した手紙は、文通をするようになって、私から出す40通目の手紙だった。



―――――――――――――――いとこさんへ

返事、遅くなってごめんなさい。
それと、いろいろあってバスケができなくなりました。本当にごめんなさい。

でも、私自身は凄く元気にしているので、心配はいりません。新たに熱中できる何かをゆっくり探していきたいと思っています。



今日は、いとこさんに1つだけ聞きたいことがあります。
実は、私には大切な人がいるのですが、その人とデートをすることになりました。そこで、男の子が何をもらったら喜ぶか教えて下さい!



―――――――――――――――



この手紙を書いている時、「本当に前向きになったなぁ」って感じた。

事故に遭って、消失感とショックでいっぱいだった私が、ここまで前向きになれたのは海斗やお母さん、お姉ちゃん、病院の先生達のおかげ。

『この感謝は、一生忘れちゃいけない』

そう、心の底から思って、誕生日のやり直しの約束をした次の日から、私はこれまで以上にリハビリに励んだ。
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