今宵、月が愛でる物語
愛しく焦がれ、惹かれ合うふたりが選んだ未来。


その行く末をいつまでも見守るのはやはり、


空に浮かぶこの月だ。


その光は詩帆の左手の薬指にも煌き宿り、


ふたりを祝福するように


いつまでも輝いていた。


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