ハナミツ




無理やり決断させたんじゃない。



本当はわたしが、手放さないといけなかった。


綾瀬さんを。



もう二度とあんな、お母さんみたいな事に
なりたくなかったから。



大事な人を作っちゃいけない。



ずっとひとりで生きていく。



生きていく、つもりだった。








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