ハナミツ
……。
彼はポンポンと頭を撫でた。
体勢を変えて、私の隣に横になった。
「…。まだ、ですね。」
「なにが、ですか……」
「あなたをまだ、抱く時ではない…です。まだ…」
「綾瀬さん……?」
彼は、私の方を向いて話した。
「あなたから手を伸ばしてくれる時まで、俺は待ちます。だから、……今はまだやめておきます。……
本当は、したくて堪らないけど。
俺は、あなたを大事にすると、あなたの友達と
約束しましたから。」
あなたを大事にするー。