ハナミツ







……。












彼はポンポンと頭を撫でた。

体勢を変えて、私の隣に横になった。





「…。まだ、ですね。」


「なにが、ですか……」



「あなたをまだ、抱く時ではない…です。まだ…」


「綾瀬さん……?」

彼は、私の方を向いて話した。



「あなたから手を伸ばしてくれる時まで、俺は待ちます。だから、……今はまだやめておきます。……

本当は、したくて堪らないけど。
俺は、あなたを大事にすると、あなたの友達と
約束しましたから。」




あなたを大事にするー。



< 312 / 668 >

この作品をシェア

pagetop