ハナミツ
*4th 僕の背中
〈綾瀬目線〉






「綾瀬~。久しぶりじゃん。」



「お、タツ。」



「なぁ、綾瀬。」



タツはものすごい笑顔で近付いてきた。
気味が悪いくらいだ。




「…あんだよ。俺は男は受け付けないからな。」




タツは小さい声で言った。

「…俺だってやだよ。んなことより、
俺見ちゃったんだ~。こないだ。

お前のカ・ノ・ジ・ョさん。
かわいいこだったなあ?髪がみじかくて~。」


「………タツ」



タツは、ふふんと勝ち誇ったように笑った。



「……今日晩飯食おうぜ?」


「ハイ。……」

俗にこれは恐喝という名の、拷問だ。




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