私と彼女と彼等

......

「ぶっ、あっはははははははは、バ、馬鹿だろ、ひぃっー、はらいてぇ、!!」

今は帰り道。

今日はHRだけで終わった。

んでもってこの爆笑中の人は柊。

雅にも勝るくらいの笑い上戸。

「失礼だな!!ほんとに!!」

ふん、そんなに笑わなくても良いじゃん!!

「チッ、俺がなれば良かった......。」

なぜか舌打ちの雅。

「残念だったね?雅?」

心なしか嬉しそうなヒカル。

バチバチと二人の間に火花が散る。

「G組の学級委員はヒカルなんだ?」

「そ、俺と美咲。」

へぇー。良かったじゃん、ヒカル。

「なるほどね?」

ニヤリとヒカルに笑ってみせる。

「......はぁ。やっぱりな。」

?なにが?変なの。

意味深な言葉を呟くヒカルを不思議に思いつつ美咲に尋ねる。

「美咲んとこも推薦?」

「そうだよー!」

元気に答える美咲。可愛いなぁ。

「だよね、一哉のとこは?」

「......柊と女子。」

いや、女子って。

「女子の名前は?」

「......知らねぇ。」

おいおい、クラスの女子の名前くらい覚えろよ。

まぁ、まだ初日だしね。

しゃーないか。


ブルルルル

そんなことを思った瞬間、マナーモードにしていた携帯が振動した。







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