また、明日。


「はっ…?」




あまりに突然出てきた俺の名前に、優羽のこと。




なんでそれを知ってるんだって言いたいのに、驚き過ぎて声も出ない。





「私、泰輝くんと優羽ちゃんと同じ中学校だったの」




知らなかったでしょと言って彼女は続ける。





「泰輝くんたちが付き合ったのは、中学1年生の夏」




「告白したのは泰輝くんの方からで、場所は隣町の夕焼けが見える公園」





どんどん出てくる俺と優羽の過去に空いた口が塞がらない。





「それで…優羽ちゃんが事故に遭ったのが中学3年生の夏…2人の2年記念日の日」





そうだ…




あれは忘れもしない中3の夏。





太陽が照りつける暑い日のことだった。



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