後編 かすみ草の恋 ー大学生編ー
そこへ食事を終えたレイジ達が
合流してきて


「ミカ、そんな顔して笑うなよ。
変な虫が増えるだろう?
ただでさえ、ゴキブリ並の虫が
付きまとってるってのに…」


と、言って私を後ろから抱き締めた


えっ?虫??


ゴキブリ??


イヤだーー!!!


「いやぁ〜ゴキブリ??!!
私ゴキブリついてるの??
あれだけは生理的に無理なのっ!!」


と言ってアワアワしてると



「「「あはははははははは(笑)」」」


全員がお腹抱えてゲラゲラ笑った。


アイリに関しては涙流しながら
最後までお腹抱えて笑ってて


「本当、ミカ最高〜(笑)
顔面偏差値は東大ばりなのに
恋愛偏差値は幼稚園以下…ぷっ(笑)」


「ちょっと、なにそれ??
酷すぎるでしょ?!!」


と言うとレイジが私の肩を抱きながら


「でも、事実だし(笑)」


だなんて言うんだけど
その顔がまた凄く凄くカッコ良くて


周りにいる人たちまでレイジに見惚れて
一目その顔を見ようと前進してきた


それに気付いたライタ君が
レイジを肘で小突いて


「おい、見てみろよっ!!
ヤバイぜ…」


その言葉でレイジは周りを見渡すと
周りの視線に気がついてハッとして
真顔に戻るとゆっくり席を立つと


「じゃあ、俺のお姫様をお願いします」


と言って私の頭をポンポンすると
4人は我先にと学食を後にしたんだけど
その姿も爽やかに見えるんだから
君たちはやっぱこの学校1の
アイドルグループだよって思った(笑)



どうしてこんなにカッコイイ
のかなぁ…
ねぇ、レイジ、
本当に自分のかっこよさわかってる??


アイリは返事するのも忘れて
レイジを凝視してたもん(笑)



かっこよすぎる彼氏を
持つと常にハラハラもんだね!!


ヤキモチなんか妬いたらダメなのに
やっぱちょっとだけ胸の中が
ザワザワしちゃうの。


レイジ達がいなくなるとハッと
我に返ったアイリが私の背中を
さすりながら微笑むと


「でも、ミカ…
今日のミカは本当によく頑張った(笑)
お人好しすぎてやりとり見て
ビクビクしてたけどね(笑)
あんな女引っ叩けばいいのよ!
本当自分の事しか考えてない
最低の女じゃない!
私のレイジに近寄ったら
地獄行きにするよ!
くらい言わないと(笑)」


真剣な顔して言うもんだから
テッタ君とケンゴ君はアイリの言葉に
クスクス笑ってた。



その後私たちもすぐ学食を出て


午後の授業を終え


アイリのお祖父ちゃんの道場へ
レイジと3人で向かいました。
明夫くんとはそこで待ち合わせです!
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