この恋を叶えてはいけない
 
「ん。いいこ」


そう言って、駿はあたしの頭を撫でる。

そんな扱いが、まるで妹扱いをされているような気がして癪に障る。


「嘘」


つい、また正反対の言葉を吐く。

あたしの返事に駿は再び目を細めてあたしを見返した。



「分かんないから……

 もっと刻み込んで」


「……欲張り」



あたしの言葉の意図はすぐに伝わり、
駿は微笑むと再びあたしの上にまたがって、生意気な唇にキスを落とした。



「ベッド行く?」

「……うん」



あの日から、あたしたちは抑えることなく愛し合った。
 
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