自殺教室
「…今更だって、思うよね?」
信じられるとは思わない。


けど、何度か仲裁に入ってくれたのは確か。


-やめてよ!お兄ちゃん!
と…


「それにね!私は、味方なの!」
…味方。


「ありがとう。」
ポソリ呟いた。


『はーざま!…体育館裏な!』
いつの間に…



体育館裏。

トオル君は、水攻めに暴力を振るわれていた。


「もう、見たくないよ…」

-ユルサナイ…絶対。



「月瀬、なんか言った?」

「え?ううん、言ってないけど?」


-ユルサナイ。ユルサナイ…
まさか…トオル君?


「月瀬は、聞こえる?“ユルサナイ”って…」

「え?ううん。何それ?」
…僕だけ?





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