*スケッチブック* ~初めて知った恋の色~
家に入ってさっそくもらったグラスにサイダーを注いだ。
パタパタと階段を駆け上がり自分の部屋に入った。
机の上にグラスをそっと置いて、頬杖をついて眺める。
シュワシュワと炭酸の泡がはじける音が響く。
ふいに視線を横にやると、少ししぼんで小さくなったゴム風船が目に入った。
夏祭りの日にシィ君が取ってくれた、ゴム風船だ。
それをグラスの横に並べた。
偶然にも、どちらもオレンジ色をしていた。
そう言えば去年の誕生日にシィ君と付き合うことになったんだよね。
付き合うっていっても、結局片思いで終わっちゃったけど……。
あれから1年。
何か、変わったのかな。
少しは大人になれたかな。
――カランッ
その時、ふいにグラスの中の氷が鳴った。
それはまるで、何かの終わりを告げる合図のような気がした。
もう夏は終わる……。
パタパタと階段を駆け上がり自分の部屋に入った。
机の上にグラスをそっと置いて、頬杖をついて眺める。
シュワシュワと炭酸の泡がはじける音が響く。
ふいに視線を横にやると、少ししぼんで小さくなったゴム風船が目に入った。
夏祭りの日にシィ君が取ってくれた、ゴム風船だ。
それをグラスの横に並べた。
偶然にも、どちらもオレンジ色をしていた。
そう言えば去年の誕生日にシィ君と付き合うことになったんだよね。
付き合うっていっても、結局片思いで終わっちゃったけど……。
あれから1年。
何か、変わったのかな。
少しは大人になれたかな。
――カランッ
その時、ふいにグラスの中の氷が鳴った。
それはまるで、何かの終わりを告げる合図のような気がした。
もう夏は終わる……。