*スケッチブック* ~初めて知った恋の色~
「こんにちは」
ヘラッと力なく笑って、そう言ってみた。
斜め前にいる男の子の体がズルってコントみたいに滑ったのが見えた。
う……うまく誤魔化せたかな?
自分ではそう思っていたんだけど……。
しばらく続く沈黙。
呆気にとられたみんなが、この様子に固唾を呑んでいるのがわかる。
わたしもゴクリと唾を飲み込みたかったけど、それすらできないほど喉は渇ききっていた。
そしてこんな気まずい沈黙を破ったのは、コロちゃんのこんな一言だった。
「ハイ。こんにちは」
彼はキツネにつままれたような顔をして、焼きそばパンを手に持ったまま、そう答えた。
とたんに、緊迫した空気がはじけて、みんなが一斉に笑いだした。
まさに爆笑って感じ。
周りのテーブルの人達も反応してこちらをチラチラ見ている。
「もう! ちぃちゃん、最高!」
ユカリちゃんは、お腹を抱えて笑ってる。
「ひょっとして、天然?」
斜め前の男の子が笑いながらつっこんでくる。
力が抜けてストンとイスに腰掛けた。
ヘラッと力なく笑って、そう言ってみた。
斜め前にいる男の子の体がズルってコントみたいに滑ったのが見えた。
う……うまく誤魔化せたかな?
自分ではそう思っていたんだけど……。
しばらく続く沈黙。
呆気にとられたみんなが、この様子に固唾を呑んでいるのがわかる。
わたしもゴクリと唾を飲み込みたかったけど、それすらできないほど喉は渇ききっていた。
そしてこんな気まずい沈黙を破ったのは、コロちゃんのこんな一言だった。
「ハイ。こんにちは」
彼はキツネにつままれたような顔をして、焼きそばパンを手に持ったまま、そう答えた。
とたんに、緊迫した空気がはじけて、みんなが一斉に笑いだした。
まさに爆笑って感じ。
周りのテーブルの人達も反応してこちらをチラチラ見ている。
「もう! ちぃちゃん、最高!」
ユカリちゃんは、お腹を抱えて笑ってる。
「ひょっとして、天然?」
斜め前の男の子が笑いながらつっこんでくる。
力が抜けてストンとイスに腰掛けた。