俺様副社長に捕まりました。
それから私は水沢さんの車でマンションまで送ってもらった。
車から降りると水沢さんは運転席側の窓を開けた。
「桃、近いうちマンションの荷物整理しとけよ」
「は?」
間抜けな返事に少し呆れ顔をされた。そして・・・
「一緒に暮らすからに決まってるだろうが~」
当たり前のような口ぶりに驚くしかなかった。
しかも私が驚いて言葉が出てこないのにも関わらず
水沢さんは
「仕事は終わったら連絡くれ。
今日の晩飯は・・・やっぱり和食がいいな・・・っていうか
DVD!一緒に買い物に行ってそれからレンタル屋でDVD借りるぞ!」
ビシッとスーツを着て副社長ってオーラは出ているものの
仕事が終わってからの予定を楽しそうに話す水沢さんは
私の好きになったあの水沢さんだった。

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