俺様副社長に捕まりました。
私はそそくさとエレベーターに乗った。

住んでるところが億ションでも男の一人暮らしだ。
しかも家政婦を頼むぐらいだから部屋は男臭くてホコリが・・・なんて想像してみたが
  実際部屋に入ると・・・
  「え?これで家政婦雇っちゃうの?」
思わず声が出てしまった。
そのぐらい、部屋は綺麗で家政婦の必要性ってあるの?と思うほどだった。
黒と白を基調にしたセンスの良いインテリアを見て生活水準の差を感じる。
私はキョロキョロしながら書斎以外の部屋を物色・・・いや確認をした。
でもやっぱりどの部屋も小綺麗にしている。というよりも
あまり物をおいていない。
ま~物がないだけ掃除も楽だけどね。
最後にお風呂とトイレを確認。
すると流石に毎日忙しくしているだけあって洗濯物はそれなりに
溜まっていた。
でも・・・あれだけのイケメンだから洗濯してくれる女の人とかいそうなのに・・・

いや、セレブだからそういう部分は敢えて見せないのかも
・・・・なんていろいろ考えてしまった。
ダメダメ私は家政婦余計な詮索は禁止。

とりあえずこの溜まった洗濯物をなんとかしなきゃと洗濯を開始。
洗濯が完了するまでの間に部屋の掃除に取り掛かった。

一通りの家事を済ませると時計はちょうど1時。
ちょっと遅めのお昼にした。
本人がいないのにキッチンで自分の食べるお昼ご飯を作ることは
なんだが気が引けるためお弁当を持参した。
誰もいないのに椅子に座る時に「失礼します」って言ってしまった。
だけどそれぐらい周りは質の良いインテリアで気が引けてしまうのだ。
そしてお弁当広げようとしたら
テーブルの上に小野寺様と書かれた封筒があることに気づいた。
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