俺様副社長に捕まりました。
そして到着すると待ってましたとばかりに未来が玄関前でお出迎え。
久しぶりに会う未来のお腹は見ただけで妊婦とわかるほど大きくて
顔は前よりも丸く?なったようだが
きっと本人も気にしていると思うのでそれは黙っていた。
「はいこれ・・・未来の好きな『elenore』のシフォンケーキ」
未来にお土産を差し出すと急に笑顔になったがその笑顔は一瞬で
こんなもので機嫌とっても無駄よと言いたげな顔に戻った。

リビングに入るとパーティーでも始めるのかと言いたくなるような
料理がテーブルいっぱいに並べられていた。
「す・・すごいね」
「そりゃ~~聞きたいことがいろいろあるからね。手でつまめるようなものの
ほうがいいかなって思って」
・・・・用意周到さにこれから始まる尋問が怖い・・・
未来に促されソファーに座るとカフェインレスのお茶で乾杯した。
だが、未来がお茶を一口飲むとそれを直ぐにテーブルに置き
「一体いつ、引越ししたの?」
やっぱりそのことか・・・・
「ん~~4ヶ月まえ?」
「どうして?わざわざ引っ越さなきゃいけないわけでもあったの?
 しかも私に黙って・・・・ちゃんと説明してよね」
未来には水沢さんのことを一切話ていない。
っていうか告白した次の日に私姿消したから
そんなことを未来に話したらたちまち水沢さんの耳に入りそうだから
絶対に言わないでおこう。
墓まで持っていこう・・・ぐらいの気持ちでいた。だから・・・

本当のことなど言えない。
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