金髪の不良君とクラス委員をやることになりました!!

放課後、カナコがあたしの席にやってきた。


「愛音、今日一緒に帰らない?駅前に新しくできたドーナツ屋さんにいこうよ」


「ごめんね、カナコ。今日、クラス委員の仕事があるの」


「そうなの?マジかぁ……。残念。っていうか、クラス委員の仕事って……御堂君は?」


教室をぐるりと見渡すカナコ。


教室にはもう御堂君の姿はない。


「実はお昼休みに先生に頼まれてた仕事があったんだけど、御堂君に話し忘れてて」


「そうなの?じゃあ、御堂君知らずに帰っちゃったってこと?」


「うん。でも、本当は……御堂君に声をかけられなかったんだ……」


いつも御堂君の周りには鈴木君や椿君や派手な女の子がたくさんいるし、その間に割って入って声をかけることがあたしにはどうしてもできなかった。




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