金髪の不良君とクラス委員をやることになりました!!

『たまには愛音も気合入れてメイクしなよ?ってか、あたしがしてあげるよ』


バスに乗ってすぐ、カナコはあたしの顔にメイクを始めた。


普段はファンデとマスカラとリップぐらいしかしないあたし。


そんなあたしがカナコ流のメイクをしたらどうなるか、よく考えればわかったのに……。


『うわっ、愛音ってば超可愛い!!ねぇ、これからもちゃんとメイクしなよ~。素材良いんだから、もったいないよー』


手鏡を渡されて、自分自身の姿に驚く。


確かに、いつもよりずっと大人びて見える。


唇はテカテカだし、目も大きいし、表情が明るい。


だけど、見慣れないせいか照れくさい。





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