ぺピン
京香の目から、涙がこぼれている。

その涙から目をそらすと、
「――わかったよ」

春馬は言った。

「俺のことを、兄貴だと思って抱かれてくれ…」

呟くように言った春馬に、京香の顔が明るくなった。

2人で会場を後にすると、そこから数メートル先のラブホテルに入った。

「いいの?

こんなところに入っても」

部屋に入ったとたん、京香はそんなことを言った。

「何だよ、急に怖気づいたか」

春馬はネクタイを外した。
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