小宮の隣・俺のモラル
毎朝顔を合わせる悠との挨拶は、素っ気ないまま週末になってしまった。
まともに、今週は話していない。
寂しいより、悲しい気持ちの方が大きい。
もしかしたら、悠は他の人と会ってるのかもしれない。
けど、俺には関係のないことだろ…。
俺は、悠を独占したいって思ってるのか?
本当に好きなのかもしれない。
一緒に飲みに出掛けてた時も、一線を越えた夜も鮮明に思い出せる。
「もう、素直になるから…。」
苦しい。
だから、伝えないとダメなんだ。
本当の気持ちを。
悠は、電話に出ない。話したいことがあるから時間を作ってくれと留守電に残し、折り返しの連絡を待つ。
しかし、電話がかかってくることはなかった。
ー♪ー♪ー
時計は20時を指している。夜に訪問者は、珍しい。
俺は、無視しようと思った。
ー♪ー♪ー♪ー
「しつこいな…。」
渋々インターホンをとると、悠が立っていた。
「悠?!」
急いで扉を開けた。