叶う。 Chapter1
「ほら、君はもう痛くないでしょ?」
その子はそう言って優しく笑った。
私はどうすることも出来ずに、ただその深い蒼い瞳をじっと見つめていた。
「僕が君を守ってあげる。」
その子はそう言って、私の頬にそっと触れた。
微かに吹き抜ける風が
静かに血の匂いを運んで行った。
ああ・・・・・
思い出した・・・・・。
なぜ、私は
こんなに大切な事を
忘れていたんだろう・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・――――――。