サイコーに幸せなお姫様。
「取れた。」
「ありがとう。私!終電の時間だからそろそろ…」
いやいや、だから…
「テルヨ…今言ったじゃん。ワガママになってって。本当はどうしたいの?」
一瞬、ソファーに置かれたバックを取りかけた彼女は考え込んでしまった。
そしてようやくでた言葉。
「……もっと一緒にいたい…」
「俺もだよ…」
終電なんかで帰らせるわけないじゃん。どんなに疲れていても1分でも長くテルヨと一緒にいれるなら…
喜んで車で送っていくよ。
その日はテルヨが作ってくれたご飯を一緒食べてベットに横になって二人でテレビを見ていた。
家まで送り届けると
いつも何度も何度も
“ありがとう”と“ごめんね”を言ってくる。
“ありがとう”は分かるこど“ごめんね”って言葉はいらないのに。
俺はまだ彼女の本当の彼氏になれてない?
まだ気を使わせちゃう存在?
それが最近の俺の悩み。