サイコーに幸せなお姫様。



よく考えてみればツッチーだって変わるよね?普段はこんなふうに滑りっぱなしのくせに。



夜になると絶対冗談なんか言わない。



ツッチーはツッチーなりに考えているんだろうな。



「まーた何か考え事してる!あみちゃんと会うって言ってたから気晴らしになると思ってたのにどうした?」



そう言って私の顔を覗き込むツッチー。またまた見抜かれている私。ま、隠し事なんて嫌いだし言ってもいいかな。



「私ツンデレって言われるのが嫌で少し悩んでたんだ」


「はい?」



想像もしていなかった私の悩みにビックリしているツッチー。そりゃそうだよね。こんなことくらいで悩むなんて私らしくないか。



「なおがツンデレ?」


「あんたが言い出したんでしょ?何疑問系にしてるのよ?!」



首をかしげながら私を不思議そうに見てくる。そもそもあんたが言いだしたから……



「ツンデレっていうか俺的には少しニュアンスが違うと思うんだけど」


「は?ニュアンス?!」



珍しく横文字を間違わないで使っているよ。て、今はそんなことに感心している場合じゃないか!





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