引き金を引いたのは
「あの成瀬がそんなことするなんて…」

加絵は信じられないという顔をしながら、考え込んでしまった。

「加絵ちゃん、私どうすればいいかな?」

「付き合っちゃえば?」

「未華子には聞いてないー」

ひかりが大声で叫んだせいで、その場にいた全員に知れ渡ってしまった。


とりあえず加絵だけに聞いてほしかったのに。




その日は成瀬に会うことはなかった。

会ってもどんな顔して話せばいいかわからないし、まだ気持ちの整理がついてなかったから、ちょうど良かったんだけど。



その夜、成瀬から着信があった。
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