チョコレート(仮完)
幼馴染のビターチョコレート



私は、細川 梨乃(ほそかわりの)。


高校2年生。


「もうすぐ、バレンタインだね~」



今は友達の由佳とショッピング中。


町は、ピンクやチョコレート色に染まってる。



「うんっ。今年は何作ろうかな…」


由佳にそう答えて、考える。


バレンタインって、少し面倒だよねっ。


いや、だいぶ面倒!


友チョコとか大変っ!


どうして、女子からなんだろう。


やっぱり男女差別の名残りかな…。


はぁ…。


私が軽くため息をついていると、


「でも、今年のバレンタインは、特別…でしょ?」


由佳のその言葉を聞いて、私は、真っ赤になった。


そう、今年は…特別。


「悠斗君に、こ・く・は・く❤

 するんだもんね~?」


由佳がニヤニヤと聞いてくる。


私は、そんな床に腹を立たせながらも、顔をさらに赤くさせた。

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