結婚してください

「俺は亜紀に援助するんじゃないんだよ。
藤堂家の跡取りの英紀の面倒を見るんだ。
そして英紀の世話をする亜紀にその報酬を与えている。」


そうか・・・あくまでも藤堂家の息子である英紀に対して使われるお金なんだ。


そして、その英紀の世話をしている母親だから一緒に生活させてもらえているんだね。


私へ支払われているお金というわけではないんだわ。


「結局は英紀のためなんだよ。だから亜紀は遠慮せずに今の生活を続けてくれ。」


だったら遠慮なく私も今の生活を続けていくわ。


英紀がいる以上、私は働く必要はないんだわ。


だったら大学もやめて英紀の子育てに専念したい。


「私、大学を辞めて子育てに専念してもいいの?」


「亜紀がそれを望めばもちろん良いさ。」


英輔のとびっきりの笑顔に心臓が爆発しそうになった。


肩を抱きしめられそのまま頬にキスをされる。


「今夜は帰さないからね」


甘い時間はそう簡単には終わりそうになかった。


けれど、私も望んでいたことだった。


英輔に抱きしめられ朝まで幸せの中で過ごした。




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