隣の席の苦手なキミと
「泣くなよ、バカ。俺もおまえのこと好きだから。」
そう言って会津くんは私の額にキスを落とす。
「隣の席じゃなくても平気っつーのは、それだけおまえのことが好きなんだよ。
確かに離れて寂しかった。だけど、少し離れたくらいでおまえは俺を嫌いになるか?」
そう言われ、首を横にふる。
「だろ?俺も同じ。だから平気だったんだよ。
で、前の席より今の席の方がいいっつーのは…」
すると会津くんは気まずそうに私から目をそらした。