【完】GAME OVER
「……あの、湊人?
それだけ聞いてたらすごく幸せそうなカップルにしか見えないというか……」
「ああ、うん。ここまではね。
でも、次はそのクリスマスデートして、卒業して、高校入って半年ぐらい経った頃に話飛ぶから」
「デート……楽しかった?
そのジンクスってあれかな。ライトアップの点灯をカップルで見たら、長続きするっていう」
「そうそう。まだこの時は幸せだったよ。
──まさかずっと騙されてるなんて、思わないでしょ?」
「騙されてる……?」
彼女の言葉に、うん、と頷く。そう。俺はずっと騙されてたんだよ。奈津美に。
──ああ、奈津美とユキに、かな。
「この話の途中から、雅のことを名前で呼べなくなった理由もわかるから。
もうちょっと聞いてくれる?」
「……うん、ちゃんと聞く」
「ありがとう、千夜ちゃん」
にこ、と微笑んで、話の続きを口にする。クリスマスデートを終えて、卒業して、高校は……奈津美と別のところに入学して。
その間に進展もあった。卒業式で泣いていた彼女にキスしたのが、彼女との初めてのキスで。
高校に入ってからのデートで、それ──キスより先に進んだこともまだ記憶に残ってる。
「高1の夏のことだよ」
──何もかもに、裏切られたのは。